よしっ、年越し蕎麦を食いにゆくぞ!
と出掛けてみたのだが…
先日の仕事納めのとき、世間話のついでに上司からオススメの日本蕎麦屋を聞いておいたのだ。
あぁ、あの店だよな。
店の存在は僕も知っていたのだが、なんだか敷居の高そうな雰囲気で、これまでに利用したことがなかった。
でも、上司がいうには…
「いや、ぜんぜん、気さくな店だって、
うちの年越しは昔から絶対に、あの店なんだよ」
ふむ、僕も思い切って行ってみることにしたのだ。ただ、価格帯のことを聞きそびれたのは不安であった。
そして先ほど、
昼飯には少し早めの時間に店の前に立つと、なぜか大晦日だというのに店のシャッターが閉まったままなのだ。臨時休業?年間を通して一番の稼ぎどきである大晦日を臨時休業にする日本蕎麦屋があるだろうか?それに、大晦日の日本蕎麦屋というと、いつも寄りも早い時間から店を開けて忙しく注文を受けているというイメージなんだが。
絶対に、おかしい。
店の周辺を見回してみると、妙なくらいに片付けられている。飲食店を営業しているという痕跡が全く見当たらない。それに、以前は幾つも並べられていた植木鉢がなくなっている。
首を傾げながらシャッターを離れて、ふと見上げると、以前は看板があったはずの場所がコンクリートを剥き出しになっていた。
…もしかして、廃業っすか?
うわあ、ニコニコと笑顔でオススメの日本蕎麦屋を教えてくれた上司の顔が頭に浮かぶ。今年は新しい店を探さなきゃならないじゃんか。
なんだか切ない気持ちで移動して…
まさか大晦日に臨休する日本蕎麦屋はないだろうと、他の候補を全く考えてなかった。
なんとなくトボトボと歩いて、
なんとなくSガストに入り、なんとなくナポリタンを注文。
ジュジュー、バチバチ、ジャジャー
結構、派手な炒め音を響かせたのちに「THEナポリタン&竜田2個」が運ばれてきた。
同じトレイ上には、温玉と粉チーズにタバスコが添えられている。
まずは温玉をのっける。
粉チーズをたっぷり…バサバサかけて食べようと思ったのだが、軽く容器を振っただけでは少ししかチーズが出てこないではないか。こんなとき、ムキになって振るのもスマートではないよな。
ほどほどで我慢することにした。
フォークの先を使って、麺をぐるぐる巻き巻き。家だと、割り箸でもってぐわあっと持ち上げてズボボボっと啜り食うから、スパゲッティをフォークで巻くのは久しぶりだな。
それにしても、ケチャというのかソースがタップリとからめられている。
以前にはよく読んでいたブログの表現を拝借するならば、シャツにケチャが飛びまくる系というのだろうか。
店員が厨房の奥へ消えたタイミングを狙って、粉チーズをタップリ!
あらかじめ蓋を締めた状態で容器を振って、粉チーズの塊を解しておいたのだ。
うーん、それにしても味が濃い、それに味がケチャップのみで単調。これはナポリタンの宿命として受け入れるしかないのだろうか。
味変用に、あと2つくらい調味料が欲しい。
それと、途中で物凄く白飯が欲しくなったことも書いておこう。
これって、きっと最高のオカズナポリタンだと思うぞ。白飯と味噌汁を付けて、ナポ定食なんかにしたらいいよな。最強のデブ飯になるだろう。
あと、皿に残ったケチャソースを白飯にまぶして食べたら最高だろう。
うん、僕はまだ年越し蕎麦を食べていない。