日栄軒とは、東神奈川駅ホームにある伝説の立ち食い蕎麦店である。なんと、その創業が大正七年というから驚きだ。
そして、その日栄軒の名物は穴子天そば…これまで数え切れないくらいに利用しているにもかかわらず、知らなかったよ!穴子天そばが名物だったなんて…
なんだよ、
『おい、初めてなら“かけそば”の“ねぎ増し”を食っておけよ』
なんだか偉そうにオススメしていたのって、かっこ悪くないですか?
穴子天、なんだか高価なんだよな…
さらに値上げされて、550円になっているしさ。
穴子天そばと玉子の食券を購入…
合わせて630円って、日高屋のチゲ味噌ラーメンと同じ値段じゃんかよ、いえいえ不満はございません。
おう、これが日栄軒名物の『穴子天そば』か!
穴子天が長いなぁ。
穴子天が邪魔して丼ぶりを持ち上げづらいので、あと丼ぶりが熱々過ぎて持ち上げづらいので、行儀は悪いが丼ぶりの縁に口を寄せてズズッとツユを口に含む。
うーん、熱々うまあ。
よく駅のホームにある立ち食いそば屋は、ホームの混雑時になると回転を上げるためにツユの温度を下げるなんて言われるが、日栄軒では絶対にありえない。いつでも熱々である。
このフニャっとしたソフト麺が郷愁を誘う。
まだ小学校にあがる前に、浅草にある文殊の天婦羅そばを食べたのが、初めての立ち食い経験なんだが、昔の立ち食いそばの麺って、こんなだったよな。
あと、柚子の香りも…
穴子天が、ちょっと冷たかった。ツユにぐいぐいと沈めて温めてから齧り付く。
アッサリ系の味わい。臭みも無くって美味しい。柔らかいなぁ、しっとりホロっと。
年内に、また行こっと。